[新機能] Beamr による H.264 / H.265 ビデオのエンコード / デコード
Wowza Streaming Engine 4.8.11 より、Beamr ソフトウェアによる H.264 および H.265 コーデックのビデオエンコードおよびデコードをサポートしています。従来の MainConcept のエンコーダとデコーダの実装と比較して、Beamr のエンコーダとデコーダを使用することで、同等の CPU 使用率でもビデオ品質を向上させることができます。Beamr のサポートにより、MainConcept ソフトウェアによる H.264 および H.265 ビデオのエンコードおよびデコードは非推奨となります。Beamr のエンコードおよびデコードの設定や MainConcept の廃止については、以下の記事(英語)をご参照ください。
[新機能] 破損したビデオフレームをエラーのないフレームに置き換える
Wowza Streaming Engine 4.8.11 は、トランスコーダを使用して安定したフレームレートを確保することで、ストリームのバッファリングやアーチファクトの表示を防ぎ、よりスムーズで止まらないビデオ再生を実現します。欠落したフレームを最後に正常にデコードされたフレームで置き換えることで、ソースビデオのフレームが欠落したり、目標の出力フレームレートを下回っても、指定の出力フレームレートを維持することができます。固定フレームレートのビデオには厳密なフレームレートを、可変フレームレートのビデオには最小のフレームレートを設定することで、一貫したフレームレートを実現することができます。
Wowza Streaming Engine 4.8.12 は、H.264 ビデオと Beamr デコーディングを使用することで、破損したフレームをエラーフリーのフレームに置き換えることもできるようになりました。破損フレームの置き換えと Beamr デコーディングを有効にして、トランスコーダテンプレートの「EnforceStrictDecodeSuccess」プロパティを使うことで、エラーフリーフレームのみを出力することができます。破損したフレームの置き換えについては、以下の記事(英語)をご参照ください。
SecureToken による WebRTC 再生の保護
Wowza Streaming Engine 4.8.11 では、SecureToken 保護を使用した WebRTC 再生の安全な認証のサポートが追加されました。WebSocket 上で渡される JSON データを通じて、Wowza Streaming Engine に SecureToken の情報を提供します。SecureToken を使用した WebRTC 再生の保護については、以下の記事(英語)をご参照ください。
Adobe HDS と Microsoft Smooth Streaming の非推奨化
Wowza Streaming Engine 4.8.12 では、Adobe HDS と Microsoft Smooth Streaming によるストリーミングを廃止しました。Wowza Streaming Engine 4.8.12 で作成された新しいアプリケーションでは、Adobe HDS と Microsoft Smooth Streaming は標準で無効となっています。以前のバージョンの Wowza Streaming Engine で作成されたアプリケーションは、Wowza Streaming Engine 4.8.12 にアップグレードしても変更されません。これらの非推奨事項の詳細については、以下の記事をご参照ください。