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Fusion5 出荷開始

日本デジタル・プロセシング・システムズ株式会社(DPSJ)は、ハイエンド・コンポジション&VFXソフトウェア「Fusion5」(フュージョン5)の出荷(受注)開始を発表しました。
Fusion5は、過去 DIGITAL FUSIONという名で知られ、映像の多重合成と特殊効果を行う、ハリウッド映画で数々の実績を作り上げてきたハイエンドソフトウェアです。そのDIGITAL FUSIONがこの度名称も新たに進化したのが「Fusion5」です。


Fusion5の主な特長

  • 3次元空間上での合成が可能になりました。
    3次元空間上で絵を重ねるだけでなく、一般的なCGソフト(3dsMax、Maya、Softimage|XSI、LightWave3D)から、カメラ・ライト・ポリゴンの情報をインポートでき、またCG合成に大きく関係するモーショントラッキングやマッチムーブ、モーションコントールカメラなどの情報をFBXファイルフォーマットを通じて扱うことが出来るようにもなりました。
    また、同一空間上でパーティクルの生成と合成も可能になりました。

  • カラーコレクションのパワーアップ
    ホワイトバランスツールにおけるカラーマッチ、ガマットコンバージョンによるカラースペース変換、ノイズリダクションツールでのグレイン除去など映像合成で最も重要なカラー・画質調整機能が強化されました。

  • マット・マスク機能
    各エフェクトツールに付属するマスクがフロー(フローチャート式の合成インターフェース)上に扱われるようになり、他のエフェクトへのリンケージなどより便利に使うことが出来るようになりました。またマスクのダブルポリゴン機能の搭載で、マスクのソフトネスを精細に調整可能になり、マスク形状をB-Splineで作業効率を高める工夫も実装されました。

  • その他
    プロジェクトファイルが、FlowからCompに変わりアスキーベースのフォーマットになりました。それによって、テキストでの変更も可能になります。
    ビンシステムがタブからツリー構造に変わり、ビンサーバーを使った共有化を図る事ができます。
    ビュー機能に、クアッド(4分割)ビュー、2D・3Dスペクトル、波形・ベクトルスコープ等が追加されました。
    Fusionは常に、クリエータ・コンポジターにとって最適な環境を提供すべく、精細かつ簡便なインターフェース作りを心がけて進化してきました。今回のバージョンアップはその中でも革新的なものと感じております。Windowsベースの合成ソフトウェアをリードするFusionシリーズに是非ご期待下さい。
    【ご注意】
    プロジェクトのフォーマット変更に伴い、過去のフローファイルは現時点Fusion5で読むことが出来ません。今後、全バージョン用のエキスポート機能を搭載したパッチを提供する予定です。
    今回のリリースは、Fusionシリーズ最上位グレードのみのものです。DIGITAL FUSION4 Std、DFX+におけるバージョン5につきましては今暫くお待ち下さい。